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国宝から現代アートまであらゆるアートと、あらゆる人が出会う場所 あべのハルカス美術館開館記念特別展「東大寺」 三章 復興の歴史 展示風景

2014年3月7日、グランドオープンを迎えた日本一の高さ300mを誇る超高層複合ビル「あべのハルカス」。その16階に誕生した「あべのハルカス美術館」は、近畿日本鉄道が運営する美術館としては、大和文華館、松伯美術館に続く3館目の美術館である。

ターミナル駅直結で、百貨店やホテル、オフィス、展望台が入る複合ビルの中の美術館という立地を生かし、「あらゆるアートを、あらゆる人に。」をキャッチフレーズに、近鉄沿線の文化財をはじめ、日本・東洋美術、西洋美術、現代アートまで、幅広い内容の展覧会を次々と開催していく予定である。

美術館誕生を祝う開館記念特別展覧会では、国宝や重要文化財を含む東大寺の宝物約70件を公開する「東大寺」展を開催。同館では国宝や重要文化財などの指定品を展示するために、エアタイト(密閉)性を備え、かつ展示ケース内の照明はLEDで細かく調光・調色が可能な展示ケースを多数導入。さらに館内の温湿度をコントロールする空調設備や、作品を安全に美術館まで運ぶ運搬経路なども確保し、国宝や重要文化財の展示も可能な本格的な都市型美術館として、平日は夜8時まで開館している。

※写真は全長31mの壁面展示ケースの左側部分。展示ケース内の照明は、上部照明・下部照明ともにLEDが使われており、展示する作品に合わせて調光・調色ができるように4ブロックに区分されている。また、上部照明の下にライティングダクトを設けており、任意の位置にスポットライトの取り付けが可能。

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