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シンプルな無彩色の空間で、考古遺物を細部まで堪能する。東京国立博物館/平成館

2015年10月14日、東京国立博物館・平成館1階の考古展示室が内装と展示ケースを全面的に改装し、本来のテーマである考古学を前面に出した展示内容へとリニューアルオープンした。既存の壁面展示ケースの改修を担当したのがコクヨである。もともと平成館が新築された1999年当時にコクヨが導入した壁面展示ケースで、設計や仕様の詳細を熟知していることから、今回の改修もコクヨが担当することになった(※)。

展示室内のすべての壁面展示ケースの総全長は約150mにもなり、中でも北側壁面の展示ケースが約43mともっとも長い(上の写真)。改修前のガラス面は開口部が縦枠によって仕切られていたが、今回の改修ではその縦枠を一切取り除き、幅5m強のガラス8枚からなるフレームレスの全面ガラスを実現した。ガラスの両面には低反射フィルムが施され、旧照明がLED照明に取り換えられて、展示ケース内にありながら来館者は身近に迫りくる展示物に圧倒される。

※手前の独立展示ケースはコクヨのものではありません。

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