ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.32 > 柔らかな光に包まれて 仏像が穏やかに浮かび上がる。 上原美術館

柔らかな光に包まれて 仏像が穏やかに浮かび上がる。 上原美術館

2017年11月3日、上原美術館がリニューアルオープンした。従来は、1983年5月に開館した上原仏教美術館と2000年3月に開館した上原近代美術館が並立していたが、上原仏教美術館が全面的に増改築されるのを機に、2つの館が一つに統合されて上原美術館が誕生。それぞれが上原美術館 仏教館、同 近代館と改められた。もともと訪れる来館者は上原仏教美術館と上原近代美術館を区別せず、「上原美術館」の美術品を楽しんでいたというのが実態であり、統合は自然な流れだった。今後、仏教美術と近代美術を融合した新たな文化価値を発信していくのも大きなねらいである。今回は全面的に増改築された上原美術館 仏教館を以下に紹介する。

仏教館に入って最初に出迎えてくれるのが仏像ギャラリーだ(上の写真)。広い空間に約130体もの仏像が展示されており、そのほとんどが明治から昭和にかけて作られた檜の一木造である。仏教で説かれる仏の数は非常にたくさんあるが、同ギャラリーには代表的な仏像がほぼ揃っており、ずらりと並んだ仏像群の迫力に来館者はいきなり目を奪われる。

  • Back
  • 01
  • 02
  • 03

↑ページの先頭へ