HOME > ミュージアムレポート > VOL.20 > 京都の歴史と文化を発信し、後世へ引き継ぐために 京都府京都文化博物館
壁面展示ケースと大型の移動展示ケースには、今回コクヨファニチャーからの提案で照明にLEDが採用された。提案直後はLEDに対して慎重な意見も出たが、4階特別展示室に原寸大の模型を作り、実際に掛け軸や立体物を置いて物の見え方や配光などを検証し、採用に至った。
実際に使ってみると、「照度を下げてもキャプションの細かい文字が見やすい」、「光のまわり方が均一で影ができにくい」などのメリットを実感できるという。
貴重な資料を保存すると同時に、展示・公開する使命を持つ博物館にとって、照度を下げても見やすいLEDは、保存と展示のバランスをとるツールとして期待ができる。また、光源からほとんど熱がでないという点も、展示ケース内環境にとって利点となる。