ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.31 > 創業者ゆかりの地で、新たな歴史を刻む 出光美術館 門司

独立展示ケースは、行灯ケース、横長行灯ケース、大型4面ガラスケース、傾斜覗きケースと、形状の違う4つのタイプが合計33台導入され、2階、3階の展示室に配置されている。

写真は2階展示室の行灯ケースで、上部照明ボックスの高さを一般的な300mmから100mmに変更しており、すっきりと軽やかな印象となった。写真のように独立展示ケースを展示室に多めに設置する場合も、展示ケースの存在を主張せず、展示作品を引き立たせることができる。

各独立展示ケースの上部照明は、LEDの2700Kと4000Kの2色混合で調色調光が可能だ。また、傾斜覗きケース以外の照明ボックスの下面には黒色の格子状のルーバーを取り付けてあり、横方向から見たときに上部照明のまぶしさを感じさせず、展示床面に置かれた作品周辺のみの光が強調され、鑑賞に集中できる。加えて、独立展示ケースの上部照明の光が漏れて、周囲の展示ケースに映り込むことがほとんどないのも大きな特徴の一つである。

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