ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.23 > 国宝から現代アートまであらゆるアートと、あらゆる人が出会う場所 あべのハルカス美術館

二月堂縁起絵巻・室町時代(1545)二月堂縁起絵巻・室町時代(1545)

あべのハルカス美術館ではさまざまな企画展・特別展が開催されるため、展示ケースにはあらゆるジャンルの展示に対応する汎用性が求められる。

写真の覗きケースは単独で使うと幅1800㎜だが、絵巻物を展示するときは2つを連結することで、絵巻を長く広げた状態で見せることができる。また、展示ケース内の照明の光が目に入って鑑賞の妨げとならないように、試作段階でLED照明の直管の太さを何度も検討した。そのためかなり覗き込んでも照明器具は見えないが、作品には均一に光があたっている。さらに、作品保護のために照度を低くしても、色がくっきりクリアに見えるのもLED照明ならではの特長である。素材の絵の具の色などが非常に良く再現され、来館者アンケートでも「とても見やすい」、「色がきれいだった」などの感想が寄せられているという。

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