HOME > ミュージアムレポート > VOL.23 > 国宝から現代アートまであらゆるアートと、あらゆる人が出会う場所 あべのハルカス美術館
作品を守るためには展示ケースのガラスの存在は不可欠だ。しかし、ミュージアムを訪ねたとき、向い側の展示ケースの照明や展示室内の照明がガラスに映り、気になったことはないだろうか。
同館の展示ケースは、高透過ガラスの上に内側と外側から低反射フィルムが貼ってあるため、映り込みが非常に少なく、ガラスの存在を感じさせない。また、指向性の高いLED照明を採用しているため、展示ケースの外に漏れ出す光はごくわずかで、それがガラスの性能と相まって映り込みを最小限に防いでいる。さらに上部照明には黒のつや消し塗装をほどこしたルーバーがはめ込んであり、展示ケースに近寄って作品を見上げても眩しさを感じず、鑑賞に集中することができる。
Museum data
〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目1-4 あべのハルカス16階
あべのハルカス美術館
ホームページ http://www.aham.jp/