ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.16 > 柔らかで仄かな光の空間に日本画だけが浮かび上がる。山種美術館

覗きケースの奥行きは、従来、標準的であった600mmから800mmに広げた。明治以降に描かれた大きなサイズの絵巻を展示できるようにするためだ。
しかし、200mm奥行きを広げることによって、従来のライティングでは照明が真中に届きにくくなり、わずかに影ができる。全体に均一に光を行き渡らせるために、照明の角度調整など何度も実験を繰り返して実現した。
また、この覗きケースは連結ができ、山種美術館が備えている4台全部を連結させると幅は約10mになる。これまで、一部しか見せられなかった絵巻を10mの幅で見せられるようになったのも画期的な変化だ。

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