ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.17 > その作品のためだけの光と空間を創り出す、最高水準の展示環境を実現 根津美術館

[展示室6] 初代根津嘉一郎氏が青山と号し、茶の湯にいそしんだことから、根津美術館には茶道具のコレクションも充実している。2階の展示室6の部屋には、茶室をそのまま切り取ったかのような展示ケースがある。
茶道具は、一品で鑑賞するのもすばらしいが、やはり茶室の中にあってこそ真の美しさが発揮される。そのため、ガラスの展示ケースの中に、数奇屋大工が本物の茶室をしつらえた。炉の中には灰も入っている。また、茶室の横から差し込む光を表現するため、斜め上に照明装置を設置。床柱にもLED照明を組み込み、より自然に近い光で鑑賞できるように考えられている。根津美術館全体では、約8万個のLEDライトが使われ、作品に合わせた最適な展示がおこなわれる。

Museum data
〒107-0062 東京都港区南青山6丁目5番1号
財団法人 根津美術館
ホームページ http://www.nezu-muse.or.jp/
建築:隈研吾建築都市設計事務所、清水建設(株)

  • Back
  • 01
  • 02
  • 03
  • 04
  • 05

↑ページの先頭へ