ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.27 > シンプルな無彩色の空間で、考古遺物を細部まで堪能する。東京国立博物館/平成館

展示室内装については、床は既存のフローリングをサンディングして木の素地を出し、壁は黒とダークグレーのツートーンに統一した。壁面展示ケースの外装もそれに合わせて、下部とガラス面の直上のパネルを黒、天井に近い垂れ壁をダークグレーとした。そこに展示ケース内のライトグレーが相まって、無彩色の落ち着いた世界が広がる。

写真は特集展示コーナーで数ヵ月に一度程度、新しい特集に入れ替わる。リニューアルオープンから約1ヵ月半は「須恵器の展開」(2015年11月29日まで)と銘打って、日本列島で須恵器生産が始まった頃から奈良時代までの須恵器を展示し、朝鮮半島との技術交流の歴史や造形の多様性を紹介。無彩色の色調の中に、同系色の様々な須恵器がシックに並ぶ。

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