ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.27 > シンプルな無彩色の空間で、考古遺物を細部まで堪能する。東京国立博物館/平成館

写真は中世の石製塔婆の一種、「板碑」である。リニューアルオープンを機に、初めて展示されたものもある。見てのとおり、使われていた当時の姿に近い状況を再現するため、垂直に立てて展示されている。展示ケース背面から少し離して立てているので、立体感をもって来館者に迫ってくる。

低反射フィルムを施した高透過ガラスがガラスの存在感を削ぎ落とし、LED照明が「板碑」の表面のディテールをクリアに照らしているため、来館者はごく身近に展示物と対峙できる。

Museum data
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
東京国立博物館/平成館
ウェブサイト http://www.tnm.jp/

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