ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.29 > 既存の建物を継承しながら、新たな展示環境を創出 春日大社国宝殿

春日大社国宝殿は、王朝の美術工芸や日本を代表する甲冑や刀剣など、数多くの名宝を所蔵しており、その数は国宝352点、重要文化財971点にのぼる。

度重なる戦乱によって京の都は荒らされ、平安貴族の暮らしを今に伝えるものは少ないが、春日大社では御神殿というタイムカプセルによって、多くの貴重な品々が守られてきた。また、大和(奈良)の一宮として、貴族や時の権力者から祈りや願いを込めた刀剣や甲冑などの武具が奉納されたことから、平安時代以降の代表的な太刀の拵(こしらえ)が、揃っていることも大きな特徴である。

飾剣(かざたち)、毛抜形太刀(けぬきがたたち)、兵庫鎖太刀(ひょうごぐさりたち)、 革包太刀(かわづつみたち)などの最高級品が揃って見られるのは、春日大社のみであるという。

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