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重要文化財を守りながら魅せる市民が誇る博物館

市民や地元企業の寄付が大きな後押しとなり、1980年10月にオープンした堺市博物館。堺市の歴史、美術、考古、民俗など、幅広い資料を収集・展示する人文科学系の博物館だ。1階が半円形の展示ゾーンになっており、入口から順に、古代、中世、近代と、時代を追いながら堺の貴重な文化財を鑑賞することができる。

その一角にあるのが、さまざまな切り口の展覧会を催すことができる企画展会場。堺市や周辺地域の指定文化財のほか、他施設からの国指定の重要文化財を借用して展示することもあるため、展示環境にはとりわけ配慮が必要だった。そこで、文化財展示に関する文化庁の厳しい基準を満たす新ケースの導入を検討。その結果、大型作品を展示できるハイケース、展示品を360度から鑑賞できる行灯ケース、絵巻や古文書などを展示する覗きケースと、全部で3タイプ・5台を導入。最新の展示ケースを揃えることで、展示物を保護しながらクリアに見せる環境を整えた。

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