ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.37 > シンプルを極めた展示空間が、作品の魅力をクローズアップ 出光美術館

上の写真は、横長行灯展示ケース2台が並ぶ展示室3。展示ケースの上部照明は、調光・調色のできるLED照明で、調色の幅は2,700K~4,000K。上部の四隅には、スポットライト(調光のみ・3,000K)も装備されている。上部照明ボックスの下面に黒色の格子状のルーバーを取り付けてあるため、横方向から見上げても、光が目にちらつかない。

照明が展示ケース内だけを照らすようにすることも重要である。光がケース外に漏れると、それが鑑賞者を照らして、鑑賞者自身が目の前のガラスに映り込んでしまい、鑑賞のじゃまになるからだ。この展示ケースは、光が極力、外に漏れないようにしているため、鑑賞者自身のガラスへの映り込みはほとんどない。

また、必要な場合は長手方向のガラス面にバックボードを付けて使用することもできる。上の写真の右下は、バックボードを付けた使用例。

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