ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.40 > 間接照明のやわらかい光が室内に明るく降り注ぐ 足立美術館

独立展示ケースは前述したとおり、上部に照明ボックスがなく、5面ガラスとなっている。しかも、ガラス同士をコーキングで接着しているので枠もなく、完全なガラス体である。また、足立美術館では、本館の日本画展示室などでも、他館に先駆けて展示ケースのガラスには低反射ガラスを採用してきており、魯山人館もまた、壁面展示ケース、独立展示ケースともに低反射ガラスである。加えて、最新の高透過ガラスであるため、鑑賞者はガラスの存在をほとんど感じることなく、作品を手に取るように鑑賞できる。

上の写真の独立展示ケースでは、いずれも展示台が使われているが、この展示台の四隅はマイクロスポット照明が仕込めるようになっている。写真では、室内照明だけで作品がきれいにライティングできているが、必要な場合にはマイクロスポット照明を設置し、補助光として使用することもできる。

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