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独立ケースを組み合わせてフレキシブルな展示空間を創造

1979年に県内初の市立美術館として誕生した東広島市立美術館は、2020年、八本松町から西条栄町へ移転し、新築オープンした。移転先の西条は、市役所や東広島芸術文化ホール「くらら」など主要施設が集まる市の中心部で、酒蔵地区や安芸国分寺歴史公園にも近い文化ゾーン。「暮らしとともにあるArt、生きる喜びに出会う美術館」というミッションを掲げ、「ふれる」「はぐくむ」「つくる」「つなぐ」の4つの基本理念に基づいて、文化創出の拠点として活動している。

旧館の2.5倍の展示面積をもつ新館では、これまで行ってきた自主企画展のほか、巡回展なども含む大々的な特別展も開催でき、コレクション展示をメインとした展示室も設けられている。壁面展示ケースは最小限にとどまっているが、規模もジャンルもさまざまな展示にフレキシブルに適応できるよう、独立展示ケースを多数導入した。壁面展示ケースは、2階・3階の展示室のほぼ同じ位置に、10m幅のものを設置。独立展示ケースも壁面展示ケースも、展示室の壁面に合わせて、腰パネルが真っ白に統一され、ホワイトキューブと呼ばれる展示空間を成している。

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