ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.18 > 八角形の宇宙が出迎える方位除信仰の世界 寒川神社 方徳資料館

方徳資料館は神嶽山神苑(かんたけやましんえん)の中に建てられているが、ここはもともと寒川神社の御本殿の裏手の禁足地であったところを整備した神苑で、神域と庭園とから成っている。
神域には寒川神社の起源とされる「難波の小池(なんばのこいけ)」があり、御本殿を裏側から拝す神聖なエリアである。以前は公開していなかったが、神苑として整備した今は、参拝したあとに希望する方々をお通ししている。
庭園は池を中心にして、和楽亭と直心庵の2軒の茶室や石舞台が点在するエリアで、方徳資料館もこちらの一角に建っている。なお、和楽亭・直心庵・方徳資料館は、2010年10月、第55回の神奈川建築コンクール・一般建築物部門で優秀賞を受賞した。 また、整備する前の雑木林だったときの樹木が再び植え戻され、その合間に京都から移植したサクラやカエデの木が茂る。日本造園設計の手による非常に美しい景観の本格的な日本庭園である。
茶室でお茶をいただきながら、ゆったりとした時を過ごせば、普段の喧騒を忘れて心が癒される。

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