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神嶽山神苑の庭園設計は、平成の文化財をつくろうとの高い志をもって進められた。そのため、庭園の一部をなす方徳資料館も、建物などのハード面から展示内容のソフト面まで、すべてにおいて高い志にふさわしいグレードが求められた。
このうちソフト面については、方位除信仰にテーマを絞り、最新の展示ケースと展示のビジュアル化によって、高いグレードを確保した。
一方、外壁をコンクリートの打ちっぱなしにした建物については、施工を担当した竹中工務店によると、過去の事例の研究を重ね、作業員全員で何度も手順を確認して、細心の注意を払って慎重にコンクリートを打設した結果、非常にきれいなコンクリートの建物に仕上げることができたとのこと。こうして、ハード面でも本格的な日本庭園にふさわしい格調の高い建物が完成した。

Museum data
〒253-0195 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
寒川神社 方徳資料館
ホームページ http://www.samukawa-jinja.or.jp
庭園設計：日本造園設計、施工：竹中工務店