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最新の展示技術で進化する「世界を語る美術館」 東京富士美術館

工芸品のような立体物の場合は、作品の立体感や素材の質感を表現するために、指向性のあるスポットライトによるライティングが向いている(上の写真)。陰影が強く出過ぎるときは、LEDのベース照明を組み合わせることで、陰影をやわらかくすることができる。なお、上の写真の展示は、スポットライトのみのライティングである。

素材や大きさが異なる作品をそれぞれ適切に演出するには、4本のベース照明とスポットライトの光量を微妙なタッチで調整することが求められる。今後、本館が迎い入れるさまざまな作品を展示するたびに、この新たな照明システムの良さが順次、引き出されていくだろう。

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