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最新の展示技術で進化する「世界を語る美術館」 東京富士美術館

今回のリニューアル設計は、2008年オープンの新館を設計した佐藤総合計画が担当した。美術館・博物館やホールなど公共施設に多くの実績を残す設計事務所である。リニューアルの基本的な目的は更新時期にきていた本館の原状復帰。ただし、従来のコンセプトを踏襲しながらも、単純に元に戻すのではなく新しい技術を採り入れて、展示環境を最新仕様にすることが大きな課題であった。そのため、展示環境の核となる展示ケースは、この分野に特化したコクヨファニチャーが担当した。

「昔のミュージアムは展示品が主役であったのに対して、最近では来館されるお客様にどう過ごしていただくかという観点からもミュージアム空間のあり様が考えられるようになってきました。東京富士美術館は来館者が非常に多いので、作品展示にもたいへん神経を遣われるでしょうが、今回実現した展示環境では来館者のみなさまに満足して美術鑑賞していただけると思います」と佐藤総合計画の一級建築士・元松さんは語る。開館30周年を機に、東京富士美術館はさらに次のステージへと進み出した。

Museum data
〒192-0016 東京都八王子市谷野町492-1
東京富士美術館
ホームページ http://www.fujibi.or.jp

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