ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.30 > 伝統と最新技術の融合で、展示と保存の両立を追求 MOA美術館

第3展示室では、美術品が当時、実際に使われていたときのように、掛け軸と茶道具を同時に展示している。壁面展示ケース上部の3列のLED照明とスポットライトはそれぞれ照らす部分が異なり、それらを組み合わせることで、床面の作品と壁面の掛け軸へ同時に適正な照明をあてることができる。

ちなみに作品を置いている畳は、イグサから出る放散ガスの影響を避けるために和紙が使われている。この和紙畳を用いた天板も屋久杉の板と同様に、免震機能を備えている。左上の写真に見るように、畳の前後左右に余裕があるのは、地震によって下の躯体が前後左右に動いても、天板が壁面やガラスにぶつからないようにするためである。

Museum data
〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26-2
MOA美術館
ウェブサイト http://www.moaart.or.jp/

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