ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.33 > 絵画、アート、工芸、デザインなど、様々な美や技が共演する舞台 富山県美術館

アーティストがめざす表現や技術を発揮するために、素材の選択は非常に重要な要素である。また、素材の選択には耐久性、適応性、コストが問われ、素材と加工技術の組み合わせによって新しい価値が生まれる。モノを創作する際に、素材と向き合い対話することは、アーティストにとって不可欠な行為である。

「素材と対話するアートとデザイン」は、木や金属から新素材まで、その素材と変容をテーマとした4つのセクションから構成されている。それぞれを通して、素材の魅力と素材に触発されて生まれるアートとデザインを紹介し、素材との対話を通したアートとデザインの出会いを創出。中には最新の素材を使い、フラッシュをたいて撮影すると鮮やかな模様が浮き出るドレスや、紫外線を当てるとまったく別の色に変化するジーンズなど、驚くような仕掛けが施されたユニークな作品もあり、注目を集めている。

写真の2階フロア「展示室4」および「展示室3」では、木、石、炭素、竹、皮革、ガラスなどを素材にした作品が展示・紹介されている。ごく身近な生活用品ばかりだが、そこに秘められたデザイン性、新規性は多くの来館者の目を引いている。

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