ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.33 > 絵画、アート、工芸、デザインなど、様々な美や技が共演する舞台 富山県美術館

富山県美術館が所蔵するチェアは約240脚、ポスターは約13,000点にものぼる。3階フロアの「展示室5」は、これらのコレクションを中心としたデザイン展示室だ。

入室して右手の壁面に並ぶのが、アントニオ・ガウディやフランク・ロイド・ライトなど、デザイン史に名を残す数々のチェア。一方の左手には、永井一正の「アサヒスタイニー」、亀倉雄策の「東京オリンピック」、田中一光の「JAPAN」など、誰もが目にしたことのある作品も含め、名作ポスターがずらりと掲げられている。

いずれも、旧富山県立近代美術館の時代には常設展示のテーマに合ったときにしか紹介できなかったのだが、富山県美術館が誕生したことで常設展示が可能となり、特長ある所蔵品の数々を常時、公開できるようになった。



富山県美術館には展示室が6室あり、ここまで紹介した「展示室2」「展示室3」「展示室4」「展示室5」のほか、写真では紹介できないが、ピカソ、ミロ、シャガールなどの錚々たるコレクションを鑑賞できる「展示室1」と、富山県出身の美術評論家、瀧口修造と、世界的な音楽家、シモン・ゴールドベルクのコレクションが常設展示されている「展示室6」がある。

Museum data
〒930-0806 富山県富山市木場町3-203
富山県美術館
ウェブサイト http://tad-toyama.jp/
設計:内藤廣建築設計事務所

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