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細部の美しさを際立たせる照明と展示の最新技術

2019年10月、明治神宮の鎮座百年祭記念事業の一環として、明治神宮ミュージアムがオープンした。明治天皇と、明治天皇の皇后である昭憲皇太后のゆかりの品々が保存・展示される美術館である。隈研吾氏の設計による建物は、明治神宮の広大な杜の景観に調和するように、落ち着きのあるたたずまいを見せている。1階のロビーは上の写真に見るとおり、側面の一つが全面ガラスとなっており、すぐそばまで杜の木々が迫っている。開放感あふれるロビー内も木質の内装に仕立てられため、まるで杜の中にいるかのような錯覚にとらわれる。

ガラス越しに杜の木々を眺めながら2階のロビーを進むと、その先は宝物展示室、企画展示室へと続く。明治天皇と昭憲皇太后の御尊影や六頭曳儀装車、明治天皇がお使いになられた御常用御机など、代表的な収蔵品が常設展示されている宝物展示室は、アーチ状のヴォールト天井が見上げるほど高い。その広大な空間のなかにあっても、照明と展示の最新の技術によって、展示物の細部の美しさまで堪能することができる。

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