ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.39 > 細部の美しさを際立たせる照明と展示の最新技術 明治神宮ミュージアム

明治天皇がお使いになられた御常用御机と、専用の大型独立展示ケース。標準のサイズよりも奥行きがかなり大きいため、上部の照明ボックス内で反射板を効果的に使い、ベース照明が展示ケース内全体に均一にいきわたるように工夫されている。また、御常用御机の正面をしっかりライティングできるよう、上部正面にライン照明を設置して、手前の照度を上げている。御机の上に敷かれた緋毛氈には、この御机をお使いになられた跡だと思われるが、色の班がわずかに残っており、そうしたディテールも明瞭に鑑賞できるほどの照明環境を実現した。

展示ケースの土台は、写真に見るとおり非常に薄いつくりとなっているが、この薄い土台のなかに免振装置が組み込まれている。

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