ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.48 > 栃木市ゆかりの作品が並ぶ、地域に根差した鑑賞の世界 栃木市立美術館

真上から差し込むスポットライトで浮かび上がる曜変天目の小宇宙

栃木市立美術館では、開館1年目を迎えた2023年11月23日~12月24日、「収蔵品展Ⅲ」が開催された。同年7月~9月に開催された「収蔵品展Ⅰ」に続き、寄贈および購入により新たに収蔵した作品を紹介するものである。絵画は洋画と日本画を描いた橋本邦助、日本各地の四季折々の風景を描いた刑部人(おさかべじん)、版画では彫刻家としても活躍した鈴木賢二、竹工芸は飯塚小玕齋(いいづかしょうかんさい)とその弟子の飯田清石(いいだせいせき)の作品が展示された。

写真左手3枚の版画は、栃木県下都賀郡栃木町平井(現、栃木市平井町)に生まれ、プロレタリア美術運動に参加して力強い作品を残した鈴木賢二の作品。右手奥の油絵は、下都賀郡家中村大字家中(現、栃木市都賀町家中)に生まれた刑部人の作品「樵夫」である。

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