HOME > ミュージアムレポート > VOL.52 > 照明のコントローラ操作で作品の展示替えに円滑に対応 九州国立博物館
九州国立博物館は、東京、奈良、京都に次ぐ4番目の国立博物館として、2005年10月16日に開館した。建設地として選ばれたのは、古くから海外との交流の舞台として重要な役割を果たしてきた福岡・太宰府。日本とアジア諸国との文化交流を中心とした考古、歴史、美術、民族資料などの収蔵品は令和6年3月末時点で、国宝4件、重要文化財51件を含む約18600件。ほかに、国宝1件、重要文化財13件を含む約1300件の寄託品を保管・展示している。
展示のメインに据えるのは、「海の道、アジアの路」をテーマとする4階文化交流展示室である。旧石器時代から江戸時代末期(開国)までを「縄文人、海へ」「稲づくりから国づくり」「遣唐使の時代」「アジアの海は日々これ交易」「丸くなった地球 近づく西洋」という5つのテーマに分けて紹介。それぞれテーマカラーを設定し、作品の一つひとつにカラーバーを添えることで、どのテーマの作品か一目でわかるよう工夫している。