ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.52 > 照明のコントローラ操作で作品の展示替えに円滑に対応 九州国立博物館

写真は今回、新たに導入した大型の独立ケース(H=2400mm、W=2400mm、D=1200mm)。上部照明は、小郡コレクション専用ケースと同じくコントローラで調光調色ができ、色温度は2700~5000K。スポットライトの色温度は3100Kで固定されているが、外部からタブレットで操作できる。

また、このケースは長手方向の中央をパネルで仕切って両面別々に使うことができる。たとえば、掛け軸など薄手の作品の場合は、奥行き1200mmを半分に分けて両面を約600mmずつ使用できる。

「新収品展2024」では、梅や菊などの草花と垣根を大胆に表した「友禅小袖」(江戸時代、18世紀前半)がこのケースで展示された。17世紀末に誕生した友禅染めは、衣服に絵画的で鮮やかな表現をもたらした革命的な染技法だった。

Museum data
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
九州国立博物館
ウェブサイト https://www.kyuhaku.jp/

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