ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.52 > 照明のコントローラ操作で作品の展示替えに円滑に対応 九州国立博物館

毎年恒例の「新収品展」では、新たに収蔵された作品を紹介している。「新収品展2024」は、2024年5月21日~7月15日に4階の文化交流展示室・第3室で開催された。展示されたのは、2023年度に購入、あるいは寄贈を受けた収蔵品の一部である。

重要文化財「男神坐像」(12世紀)は、平安時代にさかのぼる貴重な神像。笏を持ち、冠をかぶり、威儀を正した姿で、切れ長な細い目に少し口を突き出した個性的な顔立ちが印象的である。

古墳時代の勇ましい武人の姿を表わした「埴輪 武装男子」(6~7世紀)は、冑をかぶり、肩甲と手甲をつけ、腰には大刀と刀子(ナイフ)を佩びている。同じ年度には「埴輪 盾持人」と「埴輪 家」も寄贈を受けて、埴輪コレクションがさらに充実した。

ほかに、仏教の宇宙観をあらわした模型の図「須弥山儀図」(江戸時代、1813年)など、九州国立博物館のコレクションに彩を添える個性豊かな作品がお目見えした。

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