ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.54 > 組み立て式の免震テーブルで 安全性を考慮しながら多彩な展示を 愛知県陶磁美術館

2階の常設展、愛陶コレクション展「世界はやきものでできている」では、日本、中国、世界各地のやきものが人々の生活に深く関わってきた様子を紹介。展示室入口に新規導入した4面ガラス大型ハイケースのフレームなしタイプを設置し、その企画趣旨を象徴する3点の作品を展示した。

映り込みを極限まで低減した高透過低反射ガラスが、それぞれの作品の色味と質感を際立たせる。ケース上部のライン照明は、自然光に近く、陶磁器を最も美しく見せる紫励起LEDを使用。調光・調色が可能で、作品の素材に合わせて色温度2,700K~5,000Kに調整できる。

また、スポットライトについてはケース内の設置に代えて、展示室内の天井に最新式のカッタースポットを導入。作品がきれいに見え、落ち着いた佇まいの展示となった。

写真は右から、重要文化財「灰釉芦鷺文三耳壺」(日本・平安時代末期、渥美窯)、「青釉貼付点文把手付水注」(イラン、12~13世紀)、「白磁龍耳瓶」(中国・唐時代、鞏義窯)。

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