
HOME > ミュージアムレポート > VOL.55 > 着脱式パネルや個別照明で汎用性を高め書画・工芸など幅広い美術品に適応 泉屋博古館

掛け軸は住友家の邸宅に飾られていた往時を想起できるよう、床の間をイメージした展示をしたいとのリクエストに応え、企画展示室のハイケースには着脱式パネルを付けた(写真はパネルをつけずに屏風を展示した状態)。背面と両サイドにパネルを立てると、コの字に囲まれた床の間風の展示空間が演出できる。上部照明も着脱パネルの有無で配光を変えられるよう工夫した。
行灯ケースも同様に、立体だけでなく掛け軸や額も展示できるよう、背面に着脱パネルを設置できる仕様を取り入れた。パネルの有無で必要な配光は異なるので、ロの字の上部照明は奥と両サイドと手前で切り替えられるようになっている。
〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
泉屋博古館
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