ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.19 > 古代オリエントの美と謎に最先端の光で迫る 岡山市立オリエント美術館

今回のリニューアルの特長は、数々の建築賞に輝く高名な建築家、岡田新一氏によって設計された建築意匠を変えることなく、1階に3箇所ある大型の壁面展示ケースの中身をそっくり一新したこと。 照明から構造、内装にいたるまですべてが新しくなり、展示ケース内もエアタイト(気密)化されたが、以前の岡山市立オリエント美術館を知る人でも、一見しただけではどこが変わったかわからないように注意深くリニューアルされている。
来館者が唯一感じとれる変更点は、今回、指向性の高いLED照明を採用したことで展示ケース内部から外に漏れ出す光がなくなったことだ。これにより展示ケースの前に立ったときのガラスの遮蔽感がなくなり、吸い込まれるような感覚で品物と向き合うことができる。
写真の左側が今回リニューアルした大型壁面展示ケース。写真奥や右側にうつっている島ケースと壁際の展示ケースは以前のままの照明のため、床に光が漏れている。リニューアルした左の壁面展示ケースは、床に漏れる光がほとんどないことがわかる。

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