ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.19 > 古代オリエントの美と謎に最先端の光で迫る 岡山市立オリエント美術館

1階に3箇所あるうちの一番大きな壁面展示ケース。この展示ケースでは、古代のガラスの工芸品を展示している。ガラスは青みがかった光のほうが透明感を演出でき、美しく見せることができるため、色温度を少し高めの4000Kに設定している。中に入れるものによって、赤みを帯びた光(3000K)から青みを帯びた光(5000K)まで無段階に色温度を調節できるため、展示ケースごとにどんなところに着目して見て欲しいのかを考えて、展示がおこなえるようになった。
また、これまでの照明装置では立体感のみが強調され、色の再現性は高いとはいえなかった。今回導入したLED照明では、指向性の高い光が作品をダイレクトにとらえ、作品本来の鮮やかな色彩が注目されるようになった。リニューアル後の展示では、オリエント独特の色彩の発色メカニズムに関する解説パネルを用意し、企画展を開催している。

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