ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.41 > 近代以降の日本美術をつむぐ最先端の展示技術 京都市京セラ美術館

版画・彫刻・工芸の優品は、さまざまな角度から鑑賞できるよう5面ガラスの行灯ケースが採用された。写真は、江戸中期から続く清水焼陶工の名跡、5代清水六兵衛による「青華葡萄栗鼠文花瓶」。展示室天井から照射されるスポットライトによって、堂々たる大作が臨場感たっぷりに浮かび上がり、思わず目が吸い寄せられる。

2階に続く階段に面した、自然光のさしこむ展示室入り口には、同じ仕様の天井照明付き4面ガラスケースが2台置かれた。上部照明ボックスにはグレアが気にならないよう細かい黒色ルーバーを設け、厚さをわずか85mmに抑えている。

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