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展示ケースの工夫から生まれる人とモノとの親密な距離感

建て替え工事のため長期休館していた藤田美術館が、2022年4月1日、リニューアルオープンした。以前は展示スペースが手狭だったため、春・秋の特別展のみ開催していたが、リニューアル後は年間を通じて展示会を行う。約2,000件の所蔵品のうち、まだ一度も展示できていない作品が1,000件以上あり、それらを効果的に世に出していくことが今後の課題のひとつだ。展示替えによる休館期間を設けず、年末年始以外は休まず開館する。

再始動にあたって、展示ケースはすべて一新。全長34.7mの壁面ケース1台、覗きケース4台、5面ガラスタイプの行灯ケース12台が導入された。行灯ケースのうち1台は、茶碗や花器の側面を照らすため、展示台の四隅にズーム付きスポットライトを備えている。

記念すべきオープニングの展示では、世界に3碗しかない国宝「曜変天目茶碗」と、高僧伝絵巻の最高峰といわれる国宝「玄奘三蔵絵」の第1巻が披露された。

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