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作品のディテールまで明瞭に再現する最新の照明環境

三井記念美術館では、2023年12月8日から翌年1月27日まで「国宝雪松図と能面×能の意匠」が開催された。

「国宝雪松図」とは「雪松図屏風(ゆきまつずびょうぶ)」のことで、江戸時代の画家である円山応挙の作品である。三井家の特注品とされ、特別に仕立てられた白い紙に、墨・金泥・金砂子を用いて、雪中の松と土坡が立体的に描かれている。今回の展覧会の目玉の一つである。

一方、能面と能装束も、能楽の保護に努めてきた三井家の代表的な作品だ。昭和10年に金剛流から譲り受けた54点の能面は、三井記念美術館ができた後に、すべて一括して重要文化財に指定された。「展示室5」に展示された能面(上の写真)は54点の一部だが、重要文化財の能面が壁面展示ケースの左右いっぱいにずらっと並んだ展示は圧巻である。

このほか、「展示室7」の「特集展示 新寄贈能面」では、能面作家・橋岡一路(はしおかかずみち)氏より寄贈を受けた能面が展示された。

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