ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.49 > 作品のディテールまで明瞭に再現する最新の照明環境 三井記念美術館

「展示室4」は三井記念美術館でもっとも広い展示室で、3面の壁がすべて壁面展示ケースになっている。今回の展覧会では、上の写真に見るように、正面に国宝「雪松図屏風」を展示し、左右には能装束が並ぶ。

三井記念美術館が所蔵する能装束は、加賀の大聖寺藩にあった古いものから、明治以降に三井家が誂えたものまで約40点。そのうちの彩り鮮やかな唐織のものをほぼすべて展示したのは、初めての試みだという。

壁面展示ケースは、上部にライン照明3本、下部にライン照明1本を備え、いずれも調光・調色(2,700K~5,000K)が可能。実際に作品を展示して照明テストを何度も繰り返し、配光を微妙に調整したことで、ケース内の背面を極めて均斉度高くライティングしている。

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