ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.50 > 理想の環境で陶磁器を見せたい!高い理念が感じられる展示エリア 大阪市立東洋陶磁美術館

韓国・高麗時代の陶磁器を代表する青磁の展示室。釉色の見え方が光によって最も影響を受けやすいといわれる青磁だが、最新の照明環境により、本来もつ深く瑞々しい色味でよりクリアによりリアルに鑑賞できるようになった。

「青磁陽刻 菊花文 碗」(高麗時代・12世紀)を収めた手前の独立展示ケース(800mm角)は、リニューアルにあわせてコクヨから導入したもの。上部照明のコードが一切見えないため、碗のみが光を受けて中空に浮いているように見える。黄蜀葵の花びらを捻花状にデザインした碗の中央部には、深い灰青緑色の釉がたまり、宝石のような輝きを見せている。翡翠(ヒスイ)を思わせる美しさから、当時「翡色」と呼ばれていた高麗青磁の優品。

Museum data
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-26
大阪市立東洋陶磁美術館
ウェブサイト https://www.moco.or.jp/

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