ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.56 > 鑑賞と保存を高い水準で両立する、ハイスペックな展示ケース 横浜美術館

「コレクション展」(2026年4月25日~6月28日開催)の展示風景/
ケース内の作品は、宮川香山(初代)<釉下彩白盛鶏図大花瓶>(田邊哲人コレクション、横浜美術館に寄託)

「コレクション展」(所蔵品展示)の出品作を展示する3階回廊に設置された、独立型の展示ケース。

このケースは上部照明に特徴があり、四辺の枠に沿って4本の照明を「ロの字」に配置した。この「ロの字」の光源からのライティングによって、作品の下部まで光が回るように工夫されており、下部からのスポットライトで補わなくても、やわらかな光で作品の表情が浮き出てくる。さらに、この照明のほか、上部の4隅にスポットライト、床の4隅にアッパーライトを設け、作品に応じてライティングを使い分ける。上の写真の展示では、宮川香山(初代)が得意とした釉下彩白盛技法による独特の奥行きと優美な質感を、照明が効果的に引き立てていた。

ガラスは低反射ガラスを採用し、足元には免震装置を搭載。照明とともに、独立型の展示ケースとしてはフルスペックの仕様となっている。

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