
HOME > ミュージアムレポート > VOL.57 > 鑑賞者と作品との距離を縮め細部にまで肉薄する展示ケース群 クヴェレ美術館

2階展示室に設置したL字型の壁面ケースも1階と同様にエアタイト仕様。また、工芸作品から掛け軸まで多様な作品に対応するため、ケース内の背面を前後に動かせるようにして、奥行を75~120cmの間で変更できる機構とした。作品の大きさや展示方法に合わせて奥行きを調整できる。
2階展示室は壁面や展示ケースを白で統一し、天井照明も比較的明るい展示空間としている。一方で映り込みが生じやすいことから、この壁面ケースには高透過低反射合わせガラスを採用。反射を限りなく抑えることによりガラスの存在感をなくし、作品を手に取るように間近で鑑賞できるようにした。ケース本体も白で統一し、日本画や洋画、工芸作品など幅広い展示物になじむデザインとしている。照明はケース上部にライン照明3本を配置し、下部照明は設けていない。ケース前面には手すりを設け、作品保護と鑑賞者の安全性にも配慮した。