ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.57 > 鑑賞者と作品との距離を縮め細部にまで肉薄する展示ケース群 クヴェレ美術館

上の写真に4台並ぶのは、特注の掛け軸ケース。高さは275cmで、幅120cmタイプが4台、幅160cmタイプが4台の計8台を導入した。奥行は20cmと浅く、鑑賞者が掛け軸をできるだけ近い距離から鑑賞できるようにしている。幅160cmタイプは横幅のある作品にも対応し、多様なサイズの掛け軸を展示できる。

ケース本体には木質素材を使用し、ガス遮断シートを施すことにより、軽量化とガス対策を可能とした。さらに透明なカバー部分にも薄手の透明アクリル板を使用し、ガラス製に比べて軽量化することで、展示替え時の安全にも配慮している。ケースは床面のアジャスターで自立するが、安定性を確保するため、ピクチャーレールのフックでも固定。また、湿度管理にも配慮し、直接に調湿剤が見えないように調湿剤置場を設置している。

掛け軸ケースは近年、美術館でも導入例が見られ、作品を近い距離で鑑賞できることに加え、比較的持ち運びやすく、展示に応じて配置を変えられる汎用性も特長となっている。

Museum data
〒310-0026 茨城県水戸市泉町3-2-3
クヴェレ美術館
ウェブサイト https://tap-mito.jp/museum/

  • Back
  • 01
  • 02
  • 03
  • 01

↑ページの先頭へ