ミュージアムレポート

HOME > ミュージアムレポート > VOL.57 > 鑑賞者と作品との距離を縮め細部にまで肉薄する展示ケース群 クヴェレ美術館

独立ケースはコクヨから4台を導入したが、写真はそのうちの1台となる大型ハイケースで、幅180cm、奥行90cm、高さ210m。陶磁器などの立体作品を展示することを想定し、なかでも板谷波山の作品の色彩や質感をできる限り自然に見せられるよう設計した。

上部照明はロの字型のライン照明で2700K~5000Kの調色と調光が可能で、作品に合わせてライティングを調整できる。ロの字型のライン照明の外側にはスポットライトを8灯、下部にも8灯を備え、色温度はいずれも上下とも3000Kに設定。

前面には2階の壁面ケースと同様、高透過低反射合わせガラスを採用。ガラス面はスライド式で左右60%開閉し、作品に対して正面から展示作業をできるようにすることで、作品の搬入・搬出や展示替えを行いやすくした。足元には免震装置(ミュソレーター)を備え、地震発生時の揺れを低減する。本体には純白ではなく、わずかに落ち着いた白色を採用し、作品が際立つようにした。

なお、写真左奥に見える展示ケースは、80cm×80cm×高さ210cmの行灯ケースで、同タイプを3台導入している。

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