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文化と歴史の殿堂で、日本の美の神髄に触れる 東京国立博物館

140年以上の歴史を誇り、わが国でもっとも多くの文化財を収蔵している東京国立博物館。日本を中心に広く東洋諸地域にわたる貴重な文化財の収集、保管、展示をおこない、その収蔵品数は11万件を超えている。これら貴重な品々を、一定期間ごとに展示替えをしながら公開しているのが、本館(日本ギャラリー)の総合文化展の展示である。2014年4月には15~19室が大幅リニューアルオープンし、これまで以上に作品の持つ真価や美しさを引き出す展示が可能となった。

今回、15、16、18室に新しく導入された展示ケースは全部で19台。各分野の担当研究員がそれぞれの作品に対し、もっともふさわしい展示の実現を追求した結果、ひとつずつ大きさや形状の異なる展示ケースが配置されている。

ただし、貴重な作品を損なわないように高い気密性を保ち、温湿度の変化の少ない安定した空気環境を整えること。原則として金属の外枠や上部の照明ユニットを取り払い、本体のほとんどをガラス面で構成していること。高透過・低反射合わせガラスを採用し、ガラスの映り込みを極力減らすこと。展示ケース内に下部スポット照明を設置する場合は、色の再現性が高いLED照明を採用することなどは、共通した特徴である。今回、これらのハイレベルな依頼を受け、展示ケースの開発・製作を担当したのがコクヨファニチャーである。

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