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本館18室 近代の美術

【本館18室 近代の美術】

18室の中央に置かれている5面ガラスケースや大型ハイケースは、今回のリニューアルを象徴するものだ。

通常、展示ケースの多くは、展示面の下部が金属パネルで覆われている。しかし、今回導入した5面ガラスケースは、ケース内にテーブルタイプの展示台を採用しており、足元が透けて非常に軽やかな印象である。このようにベースを極限まで低くし、ガラス面で展示ケースを構成するということは、メカを隠す場所がほとんどないということでもある。照明装置、調湿剤、調湿した空気を展示ケース内に送り出すためのファン、免震装置、電動開閉機構などは、技術の粋を尽くして足元のスペースにコンパクトに収納されている。さらに展示台上にはLEDスポットライトが備えられており、照度、照明の向きや配光角も自在に調節できる。足元の小さなスペースにLED光源の排熱用ファンまで装備されているのは驚きだ。

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