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本館18室 近代の美術

【本館18室 近代の美術】

18室は、近代の博覧会の雰囲気を再現した展示室である。室内の壁を白く塗り直し、作品に影響を与えない程度に天井光を増やし、展示ケース内に白っぽい色のクロスを採用した結果、明るく華やかな雰囲気の展示室となっている。リニューアル前は、絵画と彫刻、工芸は、2つの部屋で分かれて展示されていたが、今回一緒に展示することで日本の近代美術の全貌を見ることができるようになった。

18室の壁付きの展示ケースは、既存の展示ケースを使用しているが、中のクロスは新しい展示ケースと同じ色のクロスに貼り替え、室内の統一感を持たせた。

また、今回新しく導入した展示ケースは、すべて透明度の高い高透過・低反射合わせガラスが採用されており、これだけガラス面の大きな展示ケースが並んでいるにも関わらず、展示室内のさまざまな箇所に設置された照明などの、ガラスへの映り込みがほとんど気にならない。ちなみに、写真手前の鷲・鯉・熊・兎・鳳凰の5つの金工・陶磁作品は、展示ケースの中におさめられているが、まるでガラスなど存在しないかのように間近に作品を鑑賞することができる。

Museum data
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
東京国立博物館
ウェブサイト http://www.tnm.jp/

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